2010年フリチョフ・ナンセン記念講演
気候変動と自然界の多様性の損失:グローバルな課題に対する新しい行動と協調のあり方
ノルウェー王国環境大臣・国際開発大臣のエーリク・ソールハイム氏が、
photo by Presidency Maldives名古屋で行われる生物多様性条約第10回締約国会議(COP 10)に参加予定であるのを機に、2010年フリチョフ・ナンセン記念講演が国連大学で開催されることとなりました。
講演では、気候変動問題および将来見込まれる気候変動レジームの構成を主要テーマとして、気候変動枠組み条約に関する昨年のコペンハーゲン会議の成果と、それに続いて今年11月29日から12月10日までメキシコ・カンクンで開かれる、第16回締約国会議(COP 16)に向けた国際交渉の進捗状況をお話しいただきます。また、森林減少と森林劣化に由来する排出の削減など、今後有望と見られる新しい取り組みについても紹介します。
そして、COP 10交渉への参加をもとに、ソールハイム氏は、名古屋会議の意義とそこで期待される成果、とくに、遺伝資源へのアクセスと利益配分をめぐる新たな議定書や、生物多様性の損失を止める目標設定に必要な国際的合意の重要性を論じます。さらに、生物多様性と気候変動との間に現存する連関についても考察を加える予定です。
フリチョフ・ナンセン記念講演とは
フリチョフ・ナンセン氏(1861-1930)の功績を称え、世界各地で開催されているものです。同氏は、ノルウェーの著名な探検家、科学者、外交官、政治家、そして人道主義者であり、北極域の探検に加え、ロシア革命と第一次世界大戦の後、大規模な人道支援活動を先導して行いました。これにより、何百万もの難民と移動を余儀なくされた人々の救済に寄与し、1922年にはノーベル平和賞を受賞しています。ナンセン氏は国際連盟の生みの親でもあり、初代の高等難民弁務官を務めました。
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