公開シンポジウム「人間の安全保障 -新たな展開を目指して-」
国連大学サステイナビリティと平和研究所(UNU-ISP)と国連大学協力会は、12月16日、ジュニア・フェロー・シンポジウム2011「人間の安全保障 -国際法・平和構築・災害復興-」を開催します。
国際法・自然災害・平和構築・教育開発の観点から
人間の安全保障という考え方は、1994年、国連開発計画(UNDP)が、「人間開発報告書」において、より良い国際開発を実現するためには、国家の安全保障のみならず、個々の人間の安全を守ることこそ重要であると提起したことがきっかけで生まれたものです。
この新しい安全保障の考え方は、提起されて以来20年足らずの間に、その概念を拡大させ、開発途上国における生存条件の問題や国家間の紛争によって、欠乏や恐怖に晒されている人々の問題のみならず、民族や宗教、文化の違いから起こる国内紛争や民族紛争など、新たな課題も内包するようになりました。さらに近年では、国際テロや国際犯罪、地球温暖化、巨大自然災害など、国家としての枠組みを超えた問題が、個々の人間の安全に及ぼす脅威を引き起こし、人間の安全保障概念は、先進諸国も含めた地球規模の問題としてクローズアップされるようになりました。
このような、近年における人間の安全保障をめぐる状況を踏まえ、このシンポジウムでは、人間の安全保障が国際法に及ぼす影響を中軸として、自然災害、平和構築など多様な観点から、人間と安全保障について新たな展開を試みます。
多くの皆さんのご来場をお待ちしています。
- 日時
- 12月16日(金) 13:30-17:15
- 場所
- 国連大学3F ウ・タント国際会議場
- 主催
- 国連大学サステイナビリティと平和研究所、公益財団法人国連大学協力会
- 後援(予定)
- 外務省、文部科学省
- 言語
- 日英同時通訳がつきます
- 詳細及び申込み
- 本シンポジウムに参加ご希望の方は、下記の登録フォームからお申し込みください。
当日のプログラム/Programme
- 13:30-14:00開会挨拶
- 14:00-15:00基調講演
- 「人間の安全保障の概念が国際法に与える影響」
松隈 潤(東京外国語大学大学院教授) - 15:15-17:15パネルディスカッション
- パネリスト
松隈 潤(「人間の安全保障と国際法の観点から」)
ベセリン・ポポフスキー(国連大学シニア・アカデミック・オフィサー、「人間の安全保障と自然災害」)
東 大作(東京大学大学院准教授、「人間の安全保障:平和構築と国際連合の観点から」)
杉村 美紀(司会、上智大学准教授)
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